授乳関連 育児

混合育児から完母にする場合のミルクの減らし方

混合から完母へミルクの減らし方

混合育児から完母にしたい場合、ミルクをどうやって減らせばいいかとても悩みますね。

本を参考にしながら、私の体験も交えミルクの減らし方をまとめてみました。

ミルクを減らす前にしておくこと。

1日8~12回、直母で授乳をする

母乳量を増やすには1日8回以上の授乳が推奨されています。赤ちゃんがおっぱいを吸って乳頭に刺激があるとプロラクチンという母乳の分泌を促すホルモンが出るのですが、3時間経つと減ってしまうといわれています。このホルモンが低下する前に乳頭に刺激を加えホルモンの枯渇を防ぐ理由からです。3時間にこだわらず泣いたらとりあえず赤ちゃんにおっぱいをあげましょう。ミルクは必ず直母の後にあげます。
疲れたときはときどき搾乳をしても大丈夫です。

きちんと赤ちゃんが乳首を加えられているか確認する

赤ちゃんがしっかり口を開いて乳頭全体を加えられていないと、おっぱいがしっかり吸えません。しっかり吸えていないと射入反射がおきにくく、おっぱいの分泌量低下の原因になります。
自分だけではわかりにくいので、産院の母乳外来や母乳マッサージなどしてもらえる助産師さんにチェックしてもらうのが良いです。

小児科医から指導を受けているときは従う

低体重で生まれた赤ちゃんや、黄疸が強い赤ちゃんなど、自己判断でミルクを減らすと危険な場合があります。小児科医からの授乳に関して指導がある場合は必ず従ってください。

ミルクをコップやスプーンであげてみる

哺乳瓶で飲む回数が多いと直接母乳を飲むのを嫌がる「乳頭混乱」という状態になることがあります。それを避けるためにもできるだけ哺乳瓶の回数を減らすためにコップで飲ませたりスプーンで飲ませてみてください。飲ませるといっても、決してながしこまず、カップやスプーンの縁を上唇に添えて、赤ちゃんがすするのを待ちます。
うまく飲ませられればいいのですが、上手にできないと結構ストレスです。。。

うまくできない場合はあまり無理せず哺乳瓶で飲ませることで大丈夫です。ですが、哺乳瓶選びを気をつけてください。長女のときにドクター●ッタの哺乳瓶がかわいいという理由だけでそれを使っていたら乳頭混乱を起こし、再び直母にするのに苦労しました。口コミなど読んで「母乳相談室」という哺乳瓶を使うのがいいと知り、それに変えたらしばらくして乳頭混乱がマシになりました。次女は最初から母乳相談室を使っているので乳頭混乱は起こしませんでした。

 

ミルクを減らす方法:段階的に減らします

粉ミルクの場合、1日に必要量は体重×150mlです。母乳だとどのくらいあげればいいのか難しいですが、今あげているミルクの量から少しずつ減らしていきます。急にミルクを止めてしまうのは危険です。

まず、足しているミルクの量から50ml減らす

参考にしている本の情報ですが、まず50ml減らすということです。
乳頭混乱を避けるためにはできるだけ哺乳瓶を使う回数を減らした方がいいのですが、回数を減らしてしまうと赤ちゃんが満足せずに泣いて困ることがあります。ですので、小分けにして減らします。例えば1日60mlを5回あげている場合、50mlを5回にします。が、ミルクって、20ml単位じゃないと作りにくいですよね。はじめ40mlあげたあと泣いた場合、抱っこしてあやして泣き止むならそのまま、大泣きしているなら20ml足して、次の授乳のときに20ml減らすのを試してみるなどしながらできるだけ小分けにして40~60ml減らすと良いと思います。お腹が空いているわけではなく、ただ吸いたい欲求が満たされなくてなく場合もあるので、もう一度おっぱいを吸わせてみても良いと思います。ただ、産後間もない頃は、乳首が切れて痛い場合があるので、それは無理せずにしてくださいね。

1週間経って体重が増えている場合

赤ちゃんの体重は1週間ごとに様子を見ます。日割りで1日15g以上増えているのがいいとのこと。順調に増えていれば順調に増えていれば次の週も50ml減らし、これを繰り返します。
できれば、母乳外来や助産院で体重チェックをしてもらうといいですが、産後すぐはそんなに外出できませんよね。そういう場合は1週間前の写真と比べて顔がふっくらしているかどうかみてください。1日中不機嫌で泣いているときは、足りていないので、赤ちゃんの機嫌もしっかり観察してください。
しかし、少なくとも2週間で体重を一度きちんと量るのが良いと思います。産後2週間健診を利用してみたり、自治体の助産師訪問などがあれば活用してください。私は桶谷の母乳マッサージに通っていましたが、そこでも体重をチェックしてくれていました。

体重が増えても減ってもいない場合

授乳回数を減らさないように気をつけ、最初に50ml減らした状態を続けてください。また1週間経った後に体重を測って増えていれば50ml減らしてみます。増えていなければ元のミルクの量に戻します。月齢が小さい時に2週間も体重が増えていないのは危険です。無理せずミルクを増やしてください。

体重が減っている場合

もとのミルクの量に戻してください。母乳が増えていないことや、赤ちゃんがきちんと加えられてないことが考えられます。信頼出来る助産師に相談してください。

私の場合

完母になるまで5ヶ月間かかった

最初は直母で1日12回前後、ミルクを40×3回をあげていましたが、あまり母乳量が増えなかったので生後1ヶ月で60ml×3回にしました。ミルクをあげるタイミングは昼間2回、寝る前1回です。昼間はあまりに授乳間隔が開かずに泣いている時や私が疲れた時にあげました。夜中の頻回授乳は母乳量を増やすために重要なのでミルクを足さずにがんばりました。
そこから桶谷の先生に相談したり、レンタルしたベビースケールで量ったりしながら様子を見ていると、直母量が増えてきた感じがしたので、40ml・40ml・60mlという感じに減らしました。
次に50ml(40~60ml)減らすときですが、小分けで減らすと1回20mlになり、それは少なすぎるので、回数を1回減らし60mlを2回にしました。そして産後3ヶ月目で60mlを1回にして、それからは様子をみて欲しそうだったら1回あげたりあげなかったり、最後には0回になりました。ここで産後5ヶ月になっていました。

私はベビースケールをレンタルして直母量を量り、毎日体重が落ちていないかチェックしていました。でもママさんの性格によっては合わない場合があるので、自分でやっておきながら、オススメはしません(汗)
私は心配性なので量ることで安心するタイプなのでベビースケールには助けられました。

ミルクを飲ませると吐き戻す

赤ちゃんはよく吐きます。「いつ乳」といって口からだら〜〜と出てきます。これはよくあることですが、ときどき大量に戻すことがあります。この場合、ミルクの飲みすぎの可能性があります。50mlより多めに減らしてみても大丈夫かもしれません。長女はミルクを飲ませたあとは必ず大量に吐き戻していました。そのときは、「赤ちゃんだからそんなもの」と思っていましたが、今思えば飲ませすぎだったと思います。体重が1日30〜40gしっかり増えていました。(しかし、ミルクのおかげで元気に育ち病気をほとんどしないことはよかったと思っています。)
次女は大量に吐くことはほとんどなく、体重は1日20前後の増加でした。

その他、ゲップをさせていないと吐き戻しやすいので、授乳後は毎回ゲップをさせてあげましょう。直母だと空気を吸いにくいのでゲップが出ない場合がありますが、哺乳瓶はたくさん空気を吸っています。
噴水のように吐くのは飲みすぎなのではなく、病気が原因の可能性があります。急いで受診を。

信頼できるアドバイザーを探すのは実は難しい

母乳育児をしていると、赤ちゃんが健康的に育っているか、母乳がきちんと飲ませられているかなど相談したいことがたくさんあります。そういうことを相談できるのは母乳外来の助産師さんや、母乳マッサージをしてくれる助産師さんなどのアドバイザーです。でも、助産師さんであってもはちゃめちゃな指導をしてくる人もいます。私は新生児の頃1日12~14回の頻回授乳をしていたのですが、1ヶ月健診で問診を担当してくれた助産師さんに「授乳回数が多すぎるので減らして」と言われました。直母を減らすということはその分ミルクを足さなければ赤ちゃんは育ちません。
私は本を読んだり桶谷式に通っていたり、産院の母乳外来にも足をはこんでいたので複数の意見を聞いていて、このような指導をするのはその助産師さんただ一人でしたのでスルーしましたが、もしこの人だけに頼っていたら母乳がでなくなっていたかもしれません。
もし、アドバイザーの指示に疑問がでたら、他の人の意見も聞いてみてください。アドバイザーは一人だけに決めなくてもいいのです。

まとめ

ミルクを減らす上でまず大事なのは赤ちゃんの健康です。完母にすることばかり考えていると大事なことを忘れそうになることがあります。

1989年、WHOとユニセフが「母乳育児成功のための10カ条」を発表して以来、世界的に母乳育児が推奨されています。じつは、それと同時に新生児期の母乳性高ナトリウム血症や低血糖脳症の報告が増えているのです。

産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK

ということです。赤ちゃんの健康を損なわないように慎重に進めてくださいね。

参考にした本

-授乳関連, 育児