病気 育児

2歳の娘が手足口病になりました。経過と症状。

2017/08/01

今年大流行している手足口病。ヘルパンギーナ、咽頭結膜炎と並んで3大夏風邪と言われる病気です。通っている保育園で流行っていて、長女もかかってしまいました。そのときの経過と症状、食べられたものや保育園の登園時期、家族内感染を防いだ方法などについて書きます。

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手足口病とは

手足口病は、例年に比べて今年は多いという報道を目にした方も多いと思います。主にエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスA16やエンテロウイルス71によって起きる感染症で、手足の水疱(すいほう)と口の中の発疹が特徴的です。発熱はある時とない時があります。小さい子だと機嫌が悪くなったり、喉(のど)が痛くて飲み込めないためによだれが増えたり、食欲が落ちたりします。

これは夏風邪ですか?

小児科医の森戸やすみ先生が書いた朝日新聞のコラムから引用です。

手足口病の症状と経過。長女2歳9ヶ月の場合

足の内側に発疹が3個あったのがはじまり

朝起きてから長女が「ぷつぷつがある」というので見てみると右足の内くるぶしの下あたり、足底に近い部分に3個ほど発疹がありました。私は汗腺が詰まって湿疹ができる異汗腺湿疹かな?と軽くみていました。

それから長女と次女の二人を連れて出かけていたのですが、長女の様子がおかしいことに気がつきました。顔が暗く、まったく笑わないのです。体を触ると熱さを感じたのでこれは発熱していると思いすぐに家にかえってきました。家に帰ってくるまでに手のひらと足に赤い発疹がぽつぽつと増えてきました。これは最近流行りの手足口病に違いない!とそのとき確信しました。

昼過ぎに家に帰ってきて熱を測ると38.5度。高いなと思いましたが、この日は土曜日だったので小児科も昼までで終わっていて受診はできず、手足口病はそんなに熱が上がらないとネットに書いてあったので、そう心配せずに看ていました。

どんどんぐったりする長女。高熱が出た。

時間が経つにどんどん元気がなくなり、ぐったりした様子でテレビを観ながら横になっていました。夕方、熱を測ってみましたその時はまだ38度代でした。長女は熱があっても元気にしているタイプでこんなにぐったりしたことはなかったので心配になってきました。

夜の9時ごろ、いつの間にか眠っていた長女の熱を測ると39.7度。高熱になっていて私も不安になってきました。
手足口病でこんなに高熱になるのだろうか。1日ぐったりしていたけど、大丈夫なんだろうか、、、と不安に思っているうちに23時ごろになり、肩で息をしながら眠っていて辛そうにみえました。夜間救急外来にいくべきかどうか悩みました。
しすて#8000に電話しようとしたのですが、うちの地域は23時までで受け付けが終わっていてできず、近くに24時間体制で診療している小児科があるのでそこに電話してみました。

小児科「どうしましたか?」
私「子供の熱が高くてぐったりしているのですが、、、、」
小児科「夜間はたいした検査もできないし、薬も週末分しかだせませんが」
私「熱だけで受診は普通しないですかね??」
小児科「熱があって元気ならしなくていいと思いますが、ぐったりしているということで受診しなくていいとは言えません」
私「わかりました。ちょっと考えます」
と電話を切りました。
『たしかに、熱だけなら受診はしないけど・・・。熱があってもいつも元気な娘がぐったりしている。うーん、どうしよう。寝ているから起こしてまでいくこともないのか・・・。』とアレコレ悩んでもう少し様子をみることにしました。
解熱剤を使おうともしましたが、手足がホカホカしているので熱が上がりきっているだろうという予想と、寝ているからもう少し様子を見てみようと思い、脇をアイシングしながら時間が過ぎるのを待ちました。

朝になり、熱を測ると平熱になっていてほっとしました。

全身に発疹。そして飲めない、食べられない

熱が下がった日曜日の朝、全身を観察しました。発疹は昨日より増えていて耳たぶや背中にもたくさんありました。なぜかおなかだけでていません。手足口病は手と足と口だけに発疹ができると思っていましたが、全身にでるものなんですね。時間がたつにつれどんどん増えている様子でした。特に下半身がひどく夜になる頃にはびっしりと無数の赤い発疹が広がっていました。

手と足の写真です。

手足口病の発疹(手)

手足口病の発疹(足)

大小のプツプツができています。
写真はないのですが、お尻まわりが一番ひどかったです。

熱が下がって一安心した日曜日の午前中、好物のオレンジジュースを飲ませました。そうすると「痛い。(涙)」といって飲むのをやめました。手足口病になると口の中にもブツブツができて口内炎になり食べられなくなると聞いて知っていましたが、やっぱり長女もそうなったかとしょんぼりしました。

私が子供のころ、同じような症状になったことがあります。小さいときの記憶で何歳ころだったかや発疹がどうだったかなど細かいことは覚えていないし、もしかしたら同じように口内炎ができるヘルパンギーナのほうかもしれませんが、口の中が激痛で寝ながら泣いていた記憶だけが鮮明に残っています。とにかく痛い、そして辛い症状です。

娘が食べられたもの

口内炎でお茶も飲むのを嫌がっていましたが、以下のものは食べられました。

  • プリン
    甘すぎないあっさりしたもがよかったようです。
  • Qooのゼリー マスカット
    グレープ味とマスカット味を買ったのですが、グレープ味は痛くて食べられなかったのに、マスカット味は食べられていました。
  • 牛乳
  • そうめん
  • 卵豆腐
  • コーンスープ
    市販のコーンスープを使いましたが、塩分がしっかり効いているので牛乳で薄めて飲ませました。

冷たくてつるっとしたものがいいみたいです。そうめんと卵豆腐は塩分がしみるので味はすごく薄いものを食べていました。

娘の場合、痛みがひどいのは1日だけで、翌日は「ちょっと痛いけど食べられる」と言って、食べられるものが増え、また翌日には普通に食事ができていました。

保育園はいつから登園可能か?登園許可証は必要?

月曜日の朝に小児科に連れて行きました。見た瞬間、「はい、手足口病です!」と即診断。ウイルスなので薬はなく、我慢して治るのを待つしかないとのことでした。

保育園の登園時期については熱が下がったら感染しないので登園していいということでした。ネットではしばらくウイルスの排出が続くから感染に注意とよく書いてありますが、実際には熱が下がったらうつらないときっぱり言われました。保育園で水遊びがあるので、やっていいのかも確認しましたが、これも大丈夫ですときっぱり。本人がかきこわしてとびひになったら受診が必要ということでした。

長女は小児科を受診した日には解熱していたので本日から登園していいということでした。
しかし熱が下がっても口内炎がひどく、食べられないうちは登園させるのはかわいそうなので、食べ物が食べられるようになってから登園させました。

まとめるとこんな感じです。

  • 土曜日の朝に発疹。その後熱が出る。
  • 日曜日の朝に解熱するも口内炎で食事ができない。
  • 月曜日の朝イチで小児科にいくと「もう今日からいっていいよ!」とあっさり。体の発疹は見た目にはひどい状態でしたが問題ないとのこと。まだしっかり食事ができていなかったので保育園はお休み。
  • 火曜日から登園。

という経過で、発病から4日目には登園できました。
発病が土曜日だったので1日休むだけで大丈夫でしたが、平日なら3日間仕事を休むことになる状態でした。

登園許可証については、自治体によって必要な場合とそうでない場合があるので保育園に問い合わせてみてください。
うちの区は必要でしたが、かかりつけ小児科があるお隣の区では必要ないと小児科の先生から聞いて、区によってもまちまちなんだな〜と感じました。

#8000は必要な時にかけられない?

小児救急電話相談事業(#8000)について-厚生労働省

子供が調子悪くなると、親としてはとても不安になります。とくに夜は小児科は閉まっているし、外は暗いせいかますます不安になりオロオロしますよね。そんなとき強い味方#8000に聞いてみよう!となるわけです。

が、東京はなぜか23時まで。今まで2回ほど利用しようとおもったことがありますが、どちらも受け付け終了後で実際に使ったことはありません。他の地域は朝までやっているところが多いのですが、東京はなぜなんでしょう。うちの地域のように小児科が24時間体制で受けられるなど医療体制が整っているからでしょうか?しかし、小児科にいちいち問い合わせるのは気がひける(実際に、すごくめんどくさそうに対応されました)ので#8000を充実してほしいな〜〜と思いました。

手足口病の家族内感染予防について

かかりつけの小児科の先生は熱が下がるとうつらないと言っていましたが、先にリンクした朝日新聞の記事には1週間は呼吸器系から排出されるということで長女の口にしたものや触れたものには気をつけていました。
手足口病は大人にも感染する病気です。大人は抗体を持っている可能性がありますが、絶対に抗体を持っていない0歳の次女の感染が一番心配でした。とにかくこまめな手洗い、長女の食べ残しや飲み残したものは必ず捨てるを徹底し、長女には次女のおもちゃを触らないようにお願いして(といっても、触りますが)できるだけ予防しました。それが功をそうしたのか、今の所、家族に発症はありません。長女の解熱後、1週間は過ぎたので家族内感染は防げたと思っています。ただ、保育園に通っている次女は今後も要観察です。

手洗いや食べ残しを食べないという他に、我が家ではアイポッシュを常備していて、これであちこち消毒をしていました。アイポッシュは次亜塩素酸による消毒ができるのに、飲めるぐらい安全な消毒液なのです(飲み物ではありません)。次女のおもちゃはアイポッシュで消毒しています。実は先日、長女が非常に感染力が強いという流行性結膜炎になったのですが、それも誰にもうつりませんでした。おそらく、アイポッシュのおかげもあると思っています。
ノロウイルス効くので冬のウイルス性の胃腸炎にも大活躍しています。消臭効果にもすぐれているので、消毒だけはなく、洗えないマットやソファーなどにも使用しています。

 

最後に

手足口病の発疹がでてから1週間以上がたち、水疱になっていたおおきな発疹も枯れてかさぶたのようになっています。
我が家では初めてのことなので、いろいろ心配でしたが、数日で元気になり安心しました。
しかし手足口病を起こすウイルスにも種類があるようなので、1回かかったらもうならないというわけにはいかないようです。長女は高熱になりましたが、熱は出ない場合も多いようなので、できるだけ軽い症状ですむといいですね。

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