授乳関連 育児

母乳とミルクの混合育児から完母になるためにしたこと

2017/06/15

妊娠中は「出産したら母乳がでるんでしょ?」と簡単にできると思っていたのにいざ出産するとなかなか順調にいきませんでした。産後、母乳育児がしたいのに母乳がでないと本当に悩みます。
長女のときは母乳育児を目指し混合育児からスタートしましたが思うようにいかず完ミになりました。次こそは!と意気込んで次女の母乳育児に挑みました。しかし、またしても産後はあまり母乳がでずすごく悩みました。でも長女の時ときの反省点を生かし、なんとか3ヶ月で軌道に乗り5ヶ月には完母になりました。私が完母になるまでに行ったことをまとめまてみます。

こちらもあわせてお読みくださいね。
【関連記事】ミルクと母乳の混合育児から完母になるまでの記録

完母になるためにしたこと

 

 

産前に母乳のためにしたこと

授乳に関する本を読む

長女のときはとにかく出産することで精一杯で授乳に関する知識が乏しく、ミルク推しの産院に言われるままにミルクをあげていたら母乳の出がよくならず完ミになりました。事前知識がなかったのも完母にできなかった原因の一つだと思います。ですので、次の出産はしっかり知識をいれておくために本を読みました。私のおすすめは産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOKです。

産婦人科医で有名な美玄先生の著書です。母乳育児だけでなくミルクを足す場合にどうすればいいかということや混合育児からミルクをどうやって減らしていけばいいか、よくあるおっぱいトラブルの対処法などについて書かれています。また、ミルク育児についても記載されていて、母乳育児をするだけでなくミルク育児についても知りたい方にもオススメできる本です。

産前のマッサージはしていません

安定期に入ったら、オイルを使って乳頭のマッサージをして皮膚を柔らかくすると赤ちゃんが吸い付きやすくなるのでいいそうですが、私は切迫早産だったので乳頭への刺激になることは一切しませんでした。乳頭を刺激すると子宮が収縮して切迫早産の妊婦さんには良くないのです。この本にも

母乳が出やすいかどうかは個人差があるし妊娠中にできることは特にありません。

と書かれています。無理してする必要はなさそうです。

桶谷式の哺乳瓶を準備

たくさん母乳がでるママさんでも、お薬を飲ませたり、搾乳した母乳を飲ませる必要があるかもしれないので、哺乳瓶は一つは買っておいたほうがいいと思います。数回しか使わないならなんでもいいと思うのですが、混合育児からスタートする場合はぜひ桶谷の母乳相談室という哺乳瓶を買って欲しいです。
理由は、長女のときに他の哺乳瓶をつかっていて乳頭混乱を起こしてしまいすごく困ったのですが、桶谷式の母乳相談室に替えると乳頭混乱が治った経験があったからです。

乳頭混乱とは

原因ははっきりしていませんが、直母より哺乳瓶のほうが飲むのが楽で、楽な方を好んで飲むようになるため直母を嫌がるのではないかと言われています。なるべく哺乳瓶を使わないことが予防になります。

本体は長女の時のものを使用し、乳首を新しいものに買い換えました。

ピジョンと桶谷が共同開発した哺乳瓶だそうです。ピジョンの母乳実感とは別のものですが、母乳実感の乳首も使えます。
次女は最初から母乳相談室を使い、乳頭混乱にはならずにすみました。

入院中、母乳のためにしたこと

できるだけ早くに授乳をする。

母乳が出ている出ていないに関わらず、産後できるだけ早めに授乳をすることで母乳を作るホルモン(プロラクチン)の低下を防ぐことができるようです。とくに産後24時間以内がプロラクチンをキープするために重要な時間でその間に3時間おきの授乳をスタートするのが重要です。

ユニセフとWHOが世界の全ての産院に出した「母乳育児を成功させるための10か条」というものがあり、そのひとつに「母親が分娩後30分以内に母乳を飲ませられるように支援すること」とありるのですが、分娩を担当してくれていた助産師さんがこれを実行してくださり、分娩後すぐ授乳をすることができました。(といっても、母乳はにじむ程度しかでていませんが)

その後は新生児室に通って授乳するスタイルで、できるだけすぐに授乳をすることを希望していたのですが、新生児室を担当していた助産師さんの手違いで既にミルクを与えられていた後で、次女は眠ってしまい授乳をできませんでした。次に授乳できたときには、分娩台で授乳をしてから16時間もあいてしまいました。次女の母乳育児に向けて意欲的だったのに、腰を折られた気分で落ち込みました。別の助産師さんが私の落ち込んだ様子に気付いてくれてその気持ちにフォローを入れてくれ、手違いをした助産師さんも後で謝りにきてくれました。ちょっとトラブルがありましたが、産後すぐ分娩台であげられたのはよかったと思いました。

これから出産をする方は、分娩後すぐ授乳したいということをバースプランに記入するのもいいと思います。すでに出産が終わっている人もできるだけ早く3時間ごと(1日8回)の授乳を始めましょう。

メデラのピュアレーンは必須

ピュアレーンは乳頭保護クリームです。産後すぐは赤ちゃんがくわえるのが下手だったり、ママの皮膚が弱かったりが原因で授乳をすると乳首が切れたり赤く腫れたりします。これがものすごーーーーく痛いんです。ピュアレーンを塗って保護しておくと予防や傷の治りを早めることができるそうです。赤ちゃんが口にいれても大丈夫な成分でできています。
長女の時にも必要であとから買いましたが、今回は入院グッズにいれて産前から準備していました。

母乳マッサージ(桶谷)に予約した

退院後すぐに行けるように桶谷式の先生のところへ予約をいれました。すごく人気の先生で予約を取れたのは産後20日目でした。友人からの情報ですが、都内なら早稲田のオケタニ母乳相談室は先生が多いので予約が取れやすいそうです。

退院後、母乳ためにしたこと

たくさん水を飲んで、食べて寝た。

とにかく水分をとりました。桶谷の先生にごぼう種を煎じたお茶かたんぽぽ茶を飲むといいと言われていましたが、煎じるのはめんどうだったのでたんぽぽ茶にしました。たんぽぽ茶はいろんなメーカーのものがありますが、ティーライフのたんぽぽ茶ブレンドにしました。
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黒豆がブレンドされていて香ばしく飲みやすいです。1日2リットル以上飲んでいました。

そしてたくさん食べました。そうしたら産後、体重が増えました(汗)でも母乳育児が軌道にのるときっと痩せる!と信じてとにかく食べました。
→現在産後8ヶ月、あいかわらず食べていますが体重は産前に戻りました。

睡眠不足だと母乳の量が増えないので10分でも15分でも寝れる時はなるべく寝ました。

好きなものを食べました

おっぱいが詰まるから、母乳がまずくなるからという理由で「脂っこいものはダメ、和食がいい」という噂がありますが、私はあまり気にせず好きなものを食べました。母乳の分泌量が多くないからか、食べ物が原因で乳腺炎になったことはないし、赤ちゃんが嫌がって飲まなかったことはありません。

ベビースケールをレンタル

退院してすぐにダスキンのかしてネットから2g表示のできるベビースケールをレンタルしました。
桶谷の先生は「いちいち量っていたらノイローゼになるよ!」と言っていましたが、私は直母量がどのくらいでるものなのか興味があったのと、体重が減ると怖いのでスケールがあったほうが安心して過ごせるのでレンタルしました。
たしかに、直母量が少ないと凹みました。でも直母量が増えなかったら早めに完母は諦めようと思っていたので私には必要でした。4ヶ月まで使い母乳量が安定してきたので返却しました。。

楽天でも借りられます。2g単位で測れるベビースケールは高いので5gでもいいかもと今になって思います。借りる期間で値段が変わるのでダスキンとどちらが安いか検討するのがいいかと思います。

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とにかく頻回授乳

生後すぐは「泣いたら授乳」を1日中やって1日12〜14回の授乳をしました。疲れて休みたいときにミルクを足していました。それでもミルクは1日3回までと決めていました。それは乳頭混乱を避けるためです。先にも書きましたが、長女のときは乳頭混乱を起こし直母させるのが大変だったので次女には気をつけようと思っていました。

夜間授乳は必須

生後すぐの赤ちゃんは意外とよく寝ます。6時間以上まとまって寝ることもあります。寝てるなら起こさず自分も休みたいと思いますが、母乳量を増やすためには夜間も3~4時間おきに授乳したほうがいいです。すやすや寝ていると起こそうかどうしようか悩みますが、今思えば悩んでいる時間は無駄で、悩む時間があったらさっさと飲ませて一緒に寝てしまったほうがいいです。寝ている状態でもおっぱいを近づけると反射的に吸ってくれます。

それでも授乳がめんどくさいときはメデラの搾乳機で搾乳していました。乳頭に痛みがある場合でも搾乳だと痛くないので、乳頭を休ませたいときに搾乳をするのはいいと思います。

効果的な授乳方法は

いろんな説がありますが、桶谷の先生の指導はこれでした。

  • 左(右)を横抱きで授乳を始める。しばらくして射入反射が起こるとゴクゴクとのみだすので、ゴクゴクと飲んでいるのが終わったら右(左)に変える。
  • 右(左)を横抱きで飲ませゴクゴクと飲むのがが終わったらまた反対側に変える。
  • 次はフットボール抱き(脇抱き)で左(右)を飲ませる。ゴクゴクと飲むのが終わったら
  • 最後に右(左)をフットボール抱き(脇抱き)で飲ませる。

赤ちゃんが吸い始めてしばらくして射入反射が起こり母乳が出だすと、ゴクゴクと飲むのがわかるので、それを終わったタイミングで左右を変えて左右を2回行う方法です。
横抱きとフットボール抱きを両方行うことでまんべんなく吸えるのと、乳腺炎を予防するためでもあるそうです。だらだら飲ませるとおしゃぶりがわりになってよくないので、長くても5分ほどで左右を入れ替えるとのことでした。
赤ちゃんの口を離すときは指を横から差し込むと離れます。絶対に無理にひっぱってはいけません。乳首が切れます(涙)

赤ちゃんが大きくなってくるとフットボール抱きはやりづらいので始めだけやっていました。赤ちゃんが飲むのが上手になると左右1回だけでもしっかり飲めるようになります。

桶谷式ってどうなの?

母乳マッサージで有名な桶谷式。マッサージが受けられる施設のことを母乳育児相談室と呼んでいます。産後は月2回通いました。母乳マッサージが母乳増加にいいかどうか先生に直接質問したところ、「循環をよくするのにはいい。けどどんなに私がマッサージしてもアナタがしっかり母乳をあげなければおっぱいは出ないわよ」と言われました。

つまり結局は頻回授乳のみ!です。

でも母乳育児相談室に通うメリットはマッサージしてもらうだけではありません。

  • あかちゃんがしっかり母乳をのめるように、授乳方法の指導、赤ちゃんのおっぱいをしっかり加えられているかチェックしてもらえる。
  • 体重の増えをチェックして母乳が足りない時はミルクの足し方を指導してもらえる。
  • マッサージしながら育児相談にのってもらえる
  • 断乳の指導
  • 乳腺炎やつまりかけて痛いときなどおっぱいのトラブルの相談

など、母乳育児がうまくいくように先生が手助けをしてくれます。

母乳の分泌を良くするためにマッサージの効果があるかどうかということには賛否両論ありますが、私はとにかく母乳が出ているかが心配だったので、マッサージをしてもらいながら射入反射がうまくいっているかどうかよくみてもらっていました。そのほか、赤ちゃんは成長するのが早く、状況もすぐ変わるのでその都度出てくる悩みを相談していました。
母乳や、その他の育児について相談できる場所があってすごく助けられました。今は授乳が軌道にのっているので月1回、おっぱいのメンテナンスのつもり通っています。後々は卒乳(または断乳)についても相談に乗ってもらう予定です。

先生によってレベルの差がある

信頼して通っている母乳育児相談室ですが、先生のレベルの差を感じることがあります。
現在通っている先生はとても人気で予約が取りづらかったので、一度だけ別の母乳育児相談室に行きました。そこの先生はニコニコして人当たりはいいのですが、世間話ばかりでアドバイスしてもらえずなんのために通っているのかわからなくなりました。いい先生は予約がとりづらいのは仕方がないなと納得しました。

その他、聞いた話では

  • 食べ物の種類や食事の回数まで細かく指導され、できなければ怒る
  • ミルクを足すのを反対する

という話も。
ご飯に和食のおかずを4品つけて1日3食たべなさいと指導する先生がいるそうです。産後は育児だけでも手一杯なのに料理に時間かけられませんよね。
母乳育児を応援してくれる気持ちはありがたいのですが、あまりにもスパルタだと気持ちが折れます。。。
それと母乳がしっかり出ておらず、赤ちゃんの体重の増えも悪いのに母乳ばかりのませようとする先生は心配です。がんばってもでないものはでないのです。足りなければミルクを足すのがいいと私は思います。始めは混合で始めても徐々にミルクを減らせるようにアドバイスしてくれる先生だと信頼ができます。

ただ、母乳育児相談室の数が多いわけではないので先生を選べないこともあるのは残念です。長女のときは里帰り出産したのですが、実家の近くには一軒もなく母乳相談室に行くことができませんでした。

「桶谷式ってどうなの?」ですが、いい先生に出会えれば、しっかりと指導を受けられ母乳育児を応援してもらえるのでおすすめできます。

最後に

完母にできなかった長女の授乳体験も振り返りながら、この記事をかきました。
長女のときとはいろいろ違いがありました。

  • 母乳育児に関する知識がなかった
  • 産院がミルク推しだった。某ミルクがたくさん支給され、某ミルク会社の説明会も開催されていたので癒着があったと思われます(笑)
  • 最初に授乳したのは産後24時間以上たっていた。(なんの確認もなく、産後ミルクを飲ませられていた)
  • 夜間は一緒に寝てしまい授乳間隔があいてしまった。
  • ミルクを3時間ごとの授乳のあと、毎回飲ませていた。

などです。母乳が増えなかったことの1番の反省点は頻回授乳がまだまだ足りなかったことだと思います。産院の指導で、母乳が足りていないから授乳のあとはミルクを飲ませるようにと言われていたのをそのまま実行していました。そのため、ミルクを飲ませるとお腹が空いて泣くことが少なくなるので授乳間隔が空いてしまいます。多くて1日8回、夜一緒に寝てしまうと6回になっている日もありました。出産する産院が母乳育児を応援してくれるのか、ミルクでいいでしょ?という方針なのかということも産後の母乳育児がうまくいくかどうかのカギになると思います。

でも、妊娠したときに病院を決めるわけですから、そんなところまでわかりません。産後にそこを後悔しても仕方がないですよね。

とにかく、母乳を出したかったら頻回授乳!まずはこれだと思います。ただ、ミルクを足していると減らすのが難しいですよね。ミルクの減らし方など今後別記事にまとめようと思います。

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