排卵日を知って妊娠率アップ!基礎体温の測り方や注意点
基礎体温とは生きていくために必要最低限の体温です。つまり寝ているときの体温のことをいいます。
基礎体温を測り毎日記録していくことで自分の月経リズムをつかみ排卵日を知ることができたり、体に不調が起こってないか知る事ができます。基礎体温を測る事は妊活では欠かせない、妊娠率アップへの近道にもなります。基礎体温の正しい測り方や注意点、排卵日の見方をご説明します。
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目次
基礎体温の測り方・用意するもの
用意するもの
- 婦人用体温計
通常の体温計ではなく小数点第2位まで測れる婦人用体温計を用意してください。 - 記録用のグラフ用紙またはアプリ
体温計を購入したときについているグラフ用紙や、販売されている基礎体温用の記録用紙が必要です。婦人用体温計のメーカーのホームページよりダウンロードできるものもあります。
スマートフォンで記録できるアプリもたくさんあります。アプリはとても便利ですが、もし基礎体温を記録して異常がみつかり婦人科を受診する場合は紙に記録したものが必要なので最初から紙のものに記入したほうがいいかもしれません。
基礎体温の測り方
- 朝目覚めたらすぐに測る
基礎体温は寝ているときの体温ですので、目覚めてすぐに測ります。体を動かしてしまうと体温が上がってしまうので起き上がらずに測ります。寝る前に枕元に体温計を用意しておきましょう。 - 口の中で計測
基礎体温は口の中で測ります。舌の裏の根元に体温計を入れます。計測が終わるまで動かないようにしてください。
正確に量るためにはなるべく予測式ではなく実測式で測りましょう。 - 表に書き込む
計測したら忘れないうちに表に記入してください。
基礎体温を測るポイント・注意点
早く寝てできるだけ規則正しい生活を
就寝起床時間がバラバラだと正確に測れていない可能性があります。深夜2時過ぎの就寝や朝5時前の起床は基礎体温を測るのに適していません。体温を基礎体温まで下げるために睡眠時間は最低4時間は必要です。飲み会で遅くなってしまった、なんだか昨晩は寝た気がしない…などいつもと違う様子があれば体温表の備考欄に記入しておきましょう。
継続して3ヶ月はつけましょう
自分の排卵日を知るためにも、妊娠しづらい原因を見つけるためにも基礎体温は毎日続けて記録して、最低でも3ヶ月は続けてください。
測り初めは慣れなくて正確な数値が測れなかったり、測るのを忘れてしまったりとちゃんとしたグラフがかけないときもあります。お医者さんに診てもらうためにも3ヶ月くらいの記録があったほうが診断に使いやすいです。3ヶ月ほど続ければ習慣化されて忘れづらくなります。1〜2日測るのを忘れても気にせずまた次の日から計測を続けていきましょう。
基礎体温表の見方
理想的な基礎体温のパターン
理想的な基礎体温は図のように低温期と高温期の2層に分かれます。
低温期(卵胞期)
月経開始から排卵までは卵胞が成長する時期で卵胞期と呼びます。卵胞期にはエストロゲンが分泌されていてこのホルモンは体温の上昇を抑える働きがあるため、この時期は体温はだいたい36.0〜36.5度前後に保たれます。この期間を低温期と呼びます。
排卵日
排卵直前にエストロゲンの分泌量がピークに達するため、体温が著しく下がります。そのあとすぐに黄体化ホルモン(LH)が大量に分泌され(LHサージ)、排卵が起こります。
高温期(黄体期)
排卵後は黄体になった卵胞から分泌されるプロゲステロンが一気に増加します。プロゲステロンには体温を上昇させる働きがあるため、排卵後は体温が上昇します。だいたい36.3〜36.7度前後まであがり、この時期を高温期と呼びます。
基礎体温表から分かる排卵日はいつ?
以上のことから排卵日は低温期と高温期の境目で起こることがわかります。体温が下がったあとに排卵を促すLHサージが起こるので、排卵は体温が下がってから上がるまでの間に起こります。
しかし、図のように高温期の前にガクンと体温が下がる人もいれば、あまり下がらず高温期に入る人もいます。実は排卵日に必ずガクンと下がると思われていますがそうでない場合も多いのです。その場合は3ヶ月程基礎体温を続けてつけていると自分のリズムが分かっていつ高温期に入るかわかりやすくなります。または排卵検査薬を併用するとより排卵日がつかみやすくなります。
【関連記事】排卵検査薬はいつ使う?タイミングはいつとるの?
毎日測って自分のリズムを知ろう!
習慣化するまで毎朝測るのは大変ですが、一度習慣化すれば歯磨きのように毎日気軽にできるようになるのでそれまでくじけずがんばってください。
基礎体温表を2〜3ヶ月つけると自分のリズムがわかり妊娠しやすい日が見えてきます。反対に、もしかすると妊娠しない原因がみつかるかもしれません。もしかしてこれっておかしい?と思ったら婦人科に相談しましょう。問題のある基礎体温については別ページでご説明します。