妊娠

夏でも妊婦は冷やしてはダメ?冷えは逆子の原因に?

2016/08/23

妊婦 暑い
真夏ですね。妊婦(わたくし、現在9ヶ月です)には厳しい季節です。私は上の子も妊娠後期が真夏だったので、大きなお腹をかかえて真夏を過ごすのは辛かったです。妊娠すると本当に暑さに弱くなります。

鍼灸師をしていたときの話ですが、鍼灸院には腰痛の治療や逆子の治療で妊婦さんも多く来院されます。
真夏に腹巻、レッグウォーマーの妊婦さんがときどきいらっしゃいました。室内に入ったとたん大汗をかいています。
暑くないのですか?と聞くとみなさんそろって
「暑い」と。

なら薄着にしてはどうですか?と言うと

「妊婦は冷やさない方がいいんでしょ?」
「冷やすと逆子になるから」
とおっしゃいます。

妊婦だからといって冷やしたらほんとうにいけないのでしょうか?

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実は妊娠すると冷えにくくなる。

妊娠初期に体の火照りを感じた人は多いのではないでしょうか?妊娠初期は妊娠を維持するホルモンの影響でしばらく高温期が続きますので、体が火照ったように感じる人は多いです。
そして、妊娠が進むにつれ血流量が増えたり、脂肪がつきやすくなっているので妊娠してない時より冷えにくくなっているのです。
血流量が増えて心臓にも負担がかかるため息切れも起こりやすくなります。そんなときに、「冷えるといけないから」という理由だけで、夏の暑い時期にガマンして薄着をしないのはよくありません。
また、クーラーが身体に悪そうといって暑い部屋で扇風機だけでがまんしてすごしていませんか?妊婦さんは普通にしてても暑いのに、ガマンしていては最悪の場合熱中症になってしまうかもしれません。寒く感じない快適な温度でエアコンをかけてください。

水分摂取も忘れずにしてくださいね。

冷えは逆子の原因になるって本当?

「お母さんが体を冷やしたから逆子になった」
「冷たいものを食べ過ぎると、胃が冷えて、赤ちゃんが足が冷えるのが嫌だから逆子になった」
という話を聞いたことがありますが、冷えが原因で逆子になるという根拠はありません。
そもそも、なぜ逆子になるのか今の医学でははっきりわかっていないのです。
双子、早産、羊水過多、前置胎盤、子宮奇形などの要因があり逆子になりやすいというのはありますが、それらがなくても逆子になる人はなります。「お母さんが○○をしたから逆子になった」という指摘はたんなる想像でしかないと思えます。

胃が冷えると逆子になるからと夏に食べたいアイスクリームや冷たい飲み物をガマンする必要はありません。もちろん食べすぎ飲みすぎはダメですけど、ほどほどなら問題ありません。

こんな時は冷え対策を

・寒いと感じるとき
夏でもクーラーが効いた部屋や、足首がなんだか冷える・・と自覚症状があるときは冷え対策をしてください。冷やすと腰痛の原因につながることもあります。

・脚がつる
妊娠するとよく脚がつるようになりますよね。脚の筋肉を冷やすとつりやすくなりますので、夜寝る時は着圧ソックスやレッグウォーマーなどで冷えないように予防してみましょう。

夏の妊婦さんは快適な服装を

冷えは逆子の原因に?
先日、母親学級に参加したときのことです。会場についたとき汗だくになっていた私。続々と妊婦さんが集まってきましたが、カーディガンにワンピース、厚いレギンスを履いている妊婦さんが数人いました。暑いですね〜って話しかけたら「ほんと暑いですよね〜でも冷やしちゃいけないし難しいですよね〜」という答えが返ってきて、みんな暑い夏でも冷えないように気をつけているんだな…と感じました。

そんなことがあり、鍼灸師をしていたときもそういう妊婦さんたくさんいたなと思い出し、お盆が終わり夏も半分終わってしまいましたがこの記事を書くことにしました。

たしかに、冷えから体を守るのはいいことです。体を冷やすと人によっては自律神経が乱れて体調が悪くなったり、腰痛がでたりと体の不調を招くこともあります。ですが、暑いのをガマンしてまで厚着しなくて大丈夫です。妊婦さんは肌が敏感になっていますので、あせもができてしまうこともあります。

真夏の妊婦さん、無理せず自分が快適な服装をして夏を乗り切ってくださいね!

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