切迫早産で入院(MFICUと一般病床)してかかった費用
2017/05/19
予期せぬ切迫早産。急な入院生活が始まり「早く産まれたらどうしよう。正期産までもつかな。」という早産に対する不安な気持ちでいっぱいになります。でも、しばらくすると「そういえば、入院費っていくらかかるんだろう。」という金銭的な不安がやってきます(涙)
私も費用のことが心配になり、入院してしばらくベッドの上でスマートフォンを使って入院費について調べていました。でも具体的なことがあまりわからなかったので、実際にいくらかかったのか私の例を記載しておこうと思います。
もちろん、入院日数や受ける医療やサービスの内容によって異なりますので参考程度にとどめておいてくださいね。
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目次
私の切迫早産の入院でかかった費用
以下が私の入院16日間でかかった金額です。1000円未満の端数は四捨五入しています。
16日間のうち、14日間はMFICUに入院していたので差額ベッド代はかかっていません。2日間だけ差額ベッド代が必要でした。
- 医療費自己負担分 167000円
- 食費 16000円
- 差額ベッド代 2日分 6000円
- 入院着レンタル代 7000円
合計 196000円
入院着はレンタルしなくても持ち込み可能でしたが、洗濯が大変そうだったのでレンタルしました。差額ベッド代は2人部屋です。入院していた病院では4人の大部屋だと無料でしたがそちらは産後の人が使うことが多いということでほぼ強制的に2人部屋に行くことになりました。ですので、この金額のうち、入院したらかならずかかる費用は医療費と食費です。
約19万・・・・。金額を聞いたときは冷や汗をかきました。
でも、高額療養費制度のおかげでずいぶん費用は抑えられています。もしこの制度がなく、3割負担で計算すると37万円の負担額でした。
高額療養費制度とは
支払う医療費が一定額(自己負担分)を超えた場合、あとで払い戻されるまたは窓口で支払わなくてもよくなる制度です。
加入している健康保険組合に申請をして認定証を発行してもらいます。それを病院に提示すると利用することができます。支払い前に提示すると退院時に限度額以上の支払いをする必要がありません。退院後に提示する場合、限度額以上に支払った金額は後から返金されます。認定証の発行には時間がかかりますにで、入院したらすぐに手続きしましょう。詳しくはご自身が加入している健康保険組合に問い合わせてください。
高額療養費制度の自己負担限度額はいくらか
年齢や所得によって限度額がかわってきます。総医療費をもとに以下の計算方法が適用されます。
年齢70歳未満の場合の区分
- 区分ア
標準報酬月額83万円以上 252,600円+(総医療費-842,000円)×1% - 区分イ
標準報酬月額53万~79万円 167,400円+(総医療費-558,000円)×1% - 区分ウ
標準報酬月額28万~50万円 80,100円+(総医療費-267,000円)×1% - 区分エ
標準報酬月額26万円 57,600円 - 区分オ
低所得者(住民税非課税) 35,400円
となっています。この金額は同一月で計算します。入院中の合計の金額ではなく月ごとにかかった医療費の計算です。
適応されないもの
- 入院中の食費
- 差額ベッド代
- 保険適応外の医療費
短期間の入院ならできれば月をまたぎたくない高額療養費制度
高額療養費制度は同一月で計算されます。つまり、月をまたぐと総医療費の計算がわかれてしまいます。
私の場合、8月の下旬に入院したので、8月は7日間、9月は9日間の入院となり総医療費が600000円と610000円に分かれてしまいました。そのときの具体的な計算方法はこちらです。
私は区分ウの標準報酬月額28万~50万円の範囲に属していますので80,100円+(総医療費-267,000円)×1%の計算方法が適用されました。
- 8月の総医療費 600000円
計算方法 80,100円+(600000円-267,000円)×1%=83430円 - 9月の総医療費 610000円
計算方法 80,100円+(610000円-267,000円)×1%=83530円支払った医療費 83430円+83530円=166960円
もし、この入院が月をまたいでいなかったら・・・
- 総医療費 121000円
計算方法 80,100円+(1210000円-267,000円)×1%=89530円支払った医療費 89530円
というわけで、約77000円もの違いが出ます。
大きな差ですよね。。。でもこればかりは仕方ないです。入院日は決められませんし、どのくらい入院するかもわからないし、結局は”机上の空論”でしかありません(涙)。
だいたいの入院費用の計算方法。
切迫早産で入院したら、費用がどのくらいかかるか計算したくなりますが、総医療費がわからないことには正確な数字はわかりません。ですが、以下の方法でざっとどのくらい必要かわかるのではないでしょうか。
- 高額療養費制度を使うとして自身の区分からみた限度額プラスα
入院が月をまたぐ場合は月数分必要になる場合があります。プラスαについては、区分エオの場合はかかりませんし、区分アイウであっても私のケースから予想して、高額にならないように思います。 - 入院する日数×1日の食費
- 入院する日数×差額ベッド代(必要な場合のみ)
- その他、入院着のレンタル代やテレビ、インターネット代など入院中に受けるサービス料
これでざっくりした計算できます。
保険外の医療費は高額療養費制度が適応されませんので上記以外に必要です。
MFICUは差額ベッド代がかかりませんが、1日の医療費が高いです。入院するときに先生に「(自己負担額が)だいたい1日1万円くらいかな〜」と言われていましたがだいたいそんな感じになっています。
実際の金額は退院しないとわかりませんが、大体把握していると心の準備ができますね。気になる方は計算してみてくださいね。